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  ある日のメール 2007/11/13(火)



これからちょっと一眼レフを一人で見に行こうと
思うのですが、何かオススメありますかー?
カタログもらったのですが見ても違いが分からなくて…。


女性初心者向けならペンタックス K100D Super、
オリンパスE-410、キャノンEOS kiss digital X。

どれも軽くてコンパクトで機能充実。長く使うこと前提だったり
男性も使うならキャノン40DかニコンD300(11/23発売)、
ペンタックスK10Dだなぁ。お店で実際に構えてみるとイイよ〜。

ところで何撮るの?

私は外を歩きながら風景を撮りたいです!
主にお花とか。


だったら軽い機種がいいね。最初の三機種がオススメ。

この3つなら、後々車とか人とか撮りたくなっても
撮れますか?


サーキットを疾走する車を撮るとなるとキツイけど、
そうでなければ大丈夫だよ!ちなみにキャノンは
レンズが高いのでステップアップ時のコストがかかるよ!
K100D SuperかE-410がいいんじゃない?

ありがとうございます!今電車です!

ペンタックスもオリンパスもボディ側に手ぶれ補正機能が
ついているので、安いレンズでも綺麗に撮ることができるよ!

お店で値切ったら安くなりますか?

値切れると思うよ〜。

美川憲一ばりに値切ってみます!
今着きました!


値切るときは必ず男性店員に声かけるんだよ!!

レンズキットって何ですか?

レンズ付きってこと〜。レンズがないと撮れないので
必ずレンズキットを買ってね!

思ったより激安だったので値切ってみたら*****円に
なりました。ちなみにダブルレンズキットです…。


それかなり安いよ!







数日後。























20071111_277740.jpg

(画像はヒログ様のもの。)




  Googleは健康的。 2007/10/31(水)



先日紹介したGoogleトランジット。早速使ってみた。





見た目に非常に分かりやすいし、いちいち最寄り駅を
探さなくても自動で探してくれるので便利。

と思ったのもつかの間。よーく見たら、最寄り駅がいつもと
違う遠い駅に…。徒歩18分とかなってる。

もっと近い駅があるのに。




試しに、隣駅までの乗り換えルート検索を行ってみた。




























歩け って出た。






今世紀最大のピンチ 前編の続きです。)



地下鉄の扉が開く。

有酸素運動に備え大きく息を吸い、小走りで駆け出す。
呼吸の度に使い古したような空気が肺に入ってくるが、
それももう少しの我慢だ。


改札を抜け、地上出口へ通じる狭い階段を駆け上がる。
途中でちらりと腕時計に目をやる。現時点で約束の時間に25分
遅れている。最近できたばかりの地下鉄のため階段がやたらと長い。

なにやら高いトーンで嬉しそうに話している数人の女子高生の
脇を抜け、地上に出る。まばゆいばかりの光に一瞬視界を失うが、
まだゴールではない。







携帯に書かれている目印の建物はすぐに見つかった。
どうやら駅からそれ程遠くないようだ。助かった!

これなら、30分の遅刻で済む。それも「待ち合わせ場所に行ったら
会社がありませんでした…!」的なネタで和やかなムードに
なるかもしれない。



小走りのまま、目印の建物を右に曲がる。目標の建物はこの先の
突き当たりに見えているビルのようだ。















しかしこの時、安堵感と共に違和感を感じていることに気がついた。







おかしい。何かが違う。


有酸素運動を続けたため酸素の供給量が少なくなっている脳で
その原因を探った。










そうか。連絡がないのだ


普通、打ち合わせに30分も遅れたら、確認の電話があるはずだ。
打ち合わせに参加する編集さんは、私の携帯番号を知っている。

確かに地下鉄に乗っていたので電波がつながりにくい状況は
長かったが、それでも留守電にメッセージを残すのが普通だろう。





少し不安になった。これはきちんと考えることが必要だ。
脳に十分な酸素を送るため、速度をゆるめて走るのをやめた。



私はケアレスミスを結構犯すため、スケジュールに関しては常に
ダブルチェックを行うようにしている。

アポイントが入ったら、予定の日が近づく前に日程と時間を確認し、
さらに予定の日が近づいたら再度日程と時間を確認する。



早速、左手に握りしめた携帯に目をやる。

あちこち塗装がはげてきた、年季の入ったPermini-2だ。
最近はバッテリーもへたり気味で、メールやi-modeを使うと
一気にバッテリー残量表示が減っていく。


携帯の画面には、例の道順が書かれたページが表示されているが、
既に目標は見えているのでこのページは閉じても大丈夫だろう。
CLRボタンを押し、待ち受け画面に戻してから今日の
スケジュールを出す。




入力したはずのスケジュールが表示されかったので一瞬焦ったが、
Premini-2は、予定時刻が過ぎたスケジュールを表示しなくなる
仕様であることをすぐに思い出した。

スケジュールの詳細画面を出すと、確かに今日の30分前の時刻に
打ち合わせの予定が入っている。念のため、表示されている日時が、
電話を受けた際の会話の内容と一致しているか、記憶を辿って
確認する。




間違いない。

アポの日時に間違いはない。






となれば、連絡が無いのは何か他の理由−−−出版社さんと
編集さんで話が盛り上がっていたり、別の書籍の打ち合わせを
していたりして、あまり時間を気にしていないのかもしれない。

そうであれば、こちらとしては多少ラッキーなことである。
連絡がないことをそれ程心配することも無いだろう。




気を取り直して目標のビルに近づく。しかし、まっすぐビルに
入っていくことはしない。なにせ、ここが移転先のビルなのか
どうか、まだ確信を持っていないからだ。

間違えたときに備え、あまり興味がなさそうなふりをし、
ビルに出ている会社名をさりげなくチェックする。




間違いない。同じ出版社名だ。
よし、これで安心して近づくことができる。

きっと、エントランスには編集さんと、出版社の担当者さんの
お二人がやきもきしながら、私のことを待っていることだろう。



申し訳なさそうな表情になりながら重厚な扉を開けると、















目の前にエレベーターの扉だけがある、がらんとした
無機質なエントランスだった。



右側は全面ガラス張り。エレベーター脇の小さな机の上には、
受付用の電話が置いてある。




人を待っているような雰囲気はおろか、

生命反応すら感じられない









これは…困ったことになった。


今回の打ち合わせは「○○出版社の書籍執筆をお願い
できないでしょうか」と、編集さんから電話がかかって
きたものだ。

つまり、編集さんのお名前は知っているのだが、
出版社の担当さんのお名前は聞いていない。





いや、正確には、聞いていないわけではない。

この電話があった際、ほぼ反射的に
「出版社の担当さんのお名前は…?」と、
確認したのだ。


だが、残念なことに何となく尋ねたため、
その名前も何となくしか聞いておらず、
結果、記憶にも何となくしか残っていない。








…いや、正直、



何となく、どころか、ほとんど残っていない…。






このエントランスから、打ち合わせ室とか、待ち合わせ室などが
見渡せるような構造であれば、きょろきょろしているうちに
誰かが私に気がついてくれて何とかなりそうなものだが、
ここは完全に閉鎖された空間。


また、エレベーターには一切の表記がないため、編集部が
何階に存在するのか分からず、突入することができない。
手当たり次第に階をチェックする「不審者大作戦」を実施する
ほど追い込まれてはいない。


ここでこうしてウロウロしているうちに、関係者がエレベーターで
下りてきたり、携帯に着信があるかもしれないが、既に30分も
遅刻しているため、これ以上の時間のロスは絶対に避けたい。








意を決して、「ご用の方は受話器をお取り下さい」と書いてある
電話機の受話器を持ち上げる。







短めの呼び出し音が鳴り、受付につながる。

「お世話になっております。浅岡です。」
「はい、お世話になっております。」







(私の作戦はこうだ。

アポイントがあり、しかも遅刻しているのだから、こちらの名前を
名乗るだけで、反応があるに違いない。)









一呼吸置き、相手が「お待ちしておりました」と

切り出してくれるのを待つ。




























気まずい沈黙…。






こんなに気まずい沈黙は、中学時代に電話で「君のことが
好きなんだけど」と告げた時以来味わったことがない。





とっさに咳払いをし、こちらの意図を悟られないよう上手くごまかす。







必死に脳を回転させる。


相手は私のことを認識できない。

となれば出版社の担当さんのお名前を言うしかない。

担当さんのお名前は何となくしか思い出せない。

「佐野」とか「佐古」とか、確かそんなトーンのお名前だった。

ここはもう仕方がない。





















「えー、編集部のー、佐野さん…?をお願いします。」










「はい、承知いたしました。佐野ですね。少々お待ち下さい。」


と、あっさり内線電話は切れた。




おみくじを引けば必ず大凶、

傘を持って出るのを忘れれば必ず大雨、

赤信号を無視して渡ろうとすれば必ず車、

告白すれば、気まずい沈黙。





そんなに運の悪い私が、一発で担当さんのお名前当てちゃった…?



(つづく)






打ち合わせ場所に着いたら


会社がなかった。











編集から電話があったのが先々週。

「では、打ち合わせは会社で。」と言われたので、
待ち合わせ時間通りに来たのだが、その会社がなかった。

何度か訪れたことがある出版社なので場所を間違えたとは思えない。




と思いつつも、辺りに悟られないようにしつつ、
そーっと住所を確認する小心者の私。

うん。間違いなくこの場所だ。



社名が変更になったのかと思い、エレベーターの横に掲示してある
案内図をよく見てみる。









「インターネットセキュリティーズ システムズ」

「NTT出版」




うーむ。変更するにも程がある
というか、これはどう考えても別会社の名前だ。




これは…知らないうちに会社が移転していたに違いない。
ところが困ったことに、打ち合わせの時間まであと8分。

もっと困ったことに、打ち合わせに参加される編集さんの
携帯の番号は分からないし、出版社の担当さんに至っては
今回初めて会う方なのである。




こんな時に焦らないのが私の良いところ。
なぜだか知らないが危機に直面すると極端に冷静になって
頭が良く回る。


何せ、家族が急病で倒れ救急車に一人で付き添った際、
あまりにも冷静過ぎたため救急隊員に怪しまれ、
救急隊員に密かに通報された位だ。

そのため病院に到着したら、駆けつけた刑事に
事情聴取されてしまった。(実話。)




とりあえず、現時点での優先順位はこうだ。

1)移転したのかを確認する。
2)移転先を確認する。
3)可能な限り素早く移転先に向かう。


1)と2)をよーく見極めないと、3)の段階で
よりダメージが深刻になるので要注意だ。




幸いなことに、この出版社の住所と電話番号は知っている。
「聞くは一時の遅刻、聞かぬは一生の遅刻」というやつに
違いない。

動揺していることを悟られないよう、落ち着いて電話をすると、
聞き覚えのある声が聞こえてきた。

















この電話は現…


時間がもったいないのですぐ切った。


さあ、どうする。




とにかくマズイのが、既に打ち合わせの時間になりつつあることだ。

可能な限り早く、移転したのか、移転先がどこなのか、を
見極めなければいけない。






ガンバレi-mode。私の未来は君の双肩にかかっている。

おもむろに携帯で社名を検索する。マイナーな出版社ではないので、
i-modeといえども会社のWebページぐらいヒットするだろう。








マイナーではない点が仇となり、その出版社の出版物が大量に
ヒットしてしまう。違う。違うんだー。私が知りたいのは住所だ。

しかも、私の携帯はFOMAではなくMovaのため、1ページの表示
可能量が極端に少ない。そのため、ページが途中で切れてしまい、
普通に探し出すにも苦労する。



ようやくこの出版社のホームページらしいページに到達。
女子高生並みの速度で携帯のボタンを連打しつつ、
「会社概要」のリンクまで移動。


住所が表示された。































今いる場所の住所だ…。



終わった…。









念のため「アクセス」のリンクに移動してみると、
駅から会社までの行き方が書いてあった。

諦めずに良く読んでみると…、そこに書かれている駅名は、
今とは違う駅名だ!

「移転した」とはどこにも書いていないが、現在自分が
おかれている状況とここに書かれている内容を総合して考えると、
恐らくここに書かれている場所が移転先の場所だろう。

先ほど表示された住所は、キャッシュを利用したため、
古い情報が表示されたのだろう。


というか、そう信じたい気持ちで一杯だ。

なぜ住所ページはキャッシュが使われて、道順ページには
キャッシュが使われず最新ページが表示されたのかは、
この際疑問に思わないことにする。

なにせ私は急いでいるのだ。




しかし…まだ不安だった。

ページが途中で切れているので、この情報が確実かどうか分からない。
Lぐらいの推理力のあるおもしろ人間が私のような人間の存在を予知し、
ページの最後に「なーんちゃって、実は違う場所です!」と書いている
のかもしれない。

というか、実を言えばこのホームページが本当にその出版社の
ホームページなのかも自信がない
。携帯用表示のため、
アドレスが変換されており、元のアドレスが分からないのだ。




ページのタイトルは「会社概要」としか書かれていないし、

アドレスから会社名を確認することもできないし、

ページが切れているので、ページ下部に書かれているかも
しれない社名を見ることはできないし、

なにより沢山のリンクをクリックして(携帯なので正確には
選択ボタンを押して)たどり着いたページなので、どこかで
別サイトに移動していて、別の会社のページを見ている可能性も
あり得る。






これ以上は推理できない。予想しかできない。

今ある情報だけで動くしかない。



よし。この情報にかけよう。

この場所なら、ここから30分以内で着く。
最悪30分の遅刻で済む。


(つづく)




  今世紀最大のピンチ 2007/09/13(木)



打ち合わせ場所に着いたら























会社がなかった。







(つづく)




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